「鍼灸」を知りたい!

顔面神経麻痺 原因と対策「顔面神経麻痺と鍼灸」

顔面神経麻痺と鍼灸

もしあなたが、顔面神経麻痺になったら、
一番大切なことは早期の受診・治療です。

何日か様子を見るのではなく、一刻も早くしかる
べき病院の受診をおすすめします。

顔面神経麻痺の原因

顔面神経麻痺には①中枢性のものと、
②末梢性のものと大きく2つに分かれますが、
特に中枢性のものは、脳内の血管障害に起因
しますので、まず速やかに専門医への受診が
必要となります。

鍼灸院へ顔面神経麻痺で来られる方は、
病院での治療後など2~3ヶ月経ってからが
多いです。

しかしながら実際は、鍼灸治療の場合でも少しで
も早い段階での受診をおすすめします。

顔面神経麻痺の発症後、時間が経過するほど緩解
のスピードが落ちていくのが大半です。

ですから、早くからご自身で病院での治療に加え
て鍼灸を希望される方もいらっしゃいます。
そういった方々は、「思い切って受けて良かった!」
と言ってくださいます。

現代医学的な顔面神経麻痺の情報は、ネットや書
籍に多数ありますので、ここでは参考までに簡単
に触れておきます。

症状としては顔面部の麻痺のため顔が思い通りに
動きません。

「朝起きたら顔が動かない」
「朝うがいしたら口から水がもれてしまう」

このようにみなさんおっしゃいます。

①中枢性麻痺ではしわ寄せができます。けれども、
舌を動かす神経や耳の神経など他の神経にも障害
が出る場合が多いです。主に頬や口の周辺の麻痺
になります。
これは麻痺の原因が脳から来ているからです。

②末梢性麻痺の特徴としましては、おでこにしわを
寄せる(意図的に作る)ことができません。
できたとしても左右非対称です。
目や額などを含め顔全体の麻痺になります。
これは麻痺が脳ではなく、患部つまり
顔面部に近い神経で悪さをしているために
このようになります。

②末梢性麻痺には主に1’ベル麻痺と、
2’ラムゼイ・ハント症候群があります。

1’ベル麻痺は、
単純ヘルペスウイルスtype 1 (HSV-1) や
帯状疱疹ウイルス、ストレス等が
関与していると言われております。

2’ラムゼイ・ハント症候群は、
水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV) の再活性化により
発症します.

顔面神経麻痺の方は多くはベル麻痺です。
ハント症候群は顔面神経麻痺全体の約14%であり、
難治性(治りにくい)となります。

ベル麻痺の特徴的な症状として、麻痺側の目を
閉じようとすると白目になってしまう(ベル現象)
というものがあります。

ハント症候群は例外はあるものの基本的には耳の
後ろや中に「水ぶくれ」や「かさぶた」ができて、
痛みを伴います。また「めまい」や「難聴」も症状
として現れたりします。

顔面神経麻痺になったときの対策・注意点

まずは冒頭でお伝えしたように、
早期の受診・治療が最も大切です。

中枢性麻痺はもちろん、
末梢性麻痺も、まさに時間との勝負。

中枢性麻痺の場合

まずは、
①中枢性麻痺の場合、
脳卒中(脳梗塞・脳出血)が
起きていることが予測されます。

これは命に関わる病気です。

・呂律が回らない
・手足(片側)に力が入りにくい(片麻痺)
・ものが二重に見える
・吐き気や嘔吐がある
・めまいや頭痛・頭重感がある

お顔の麻痺以外にも、
上記のような症状が複数見られたら、
迷わずすぐに救急車を呼びましょう

末梢性麻痺の場合

次に、
②末梢性麻痺の場合には、
顔面神経の炎症むくみをとる
「ステロイド」が必須になります。
※妊婦さん等の場合にはまた別の治療が
 行われます。

神経は刻々と変化し、動かしにくいままに
固定しようとします。

一刻も早く病院を受診し、
治療を開始しましょう。

受診する「科」が分からない方は、
大きな総合病院を受診しましょう。

耳鼻科脳神経外科がある病院が
望ましいです。

その後気をつけないといけない注意点が
いくつかあります。

病院にて説明されるかと思いますが、
されなかった場合には、以下の3点を
お気をつけください。
治癒スピードを促進し、
後遺症の予防に繋がります。

1、強く大きい顔の運動は避ける
  低周波・電気刺激もNG。病院でするお顔の筋電図検査は大丈夫です。
  ※会話や食事はリハビリになるのでOK

2、表情筋のマッサージを優しく軽く行う
  ※詳細な力加減、場所は専門家や当院にご確認ください

3、しゃべる時や食事の時に麻痺側の眼を見開くようにする
  ※額にしわを寄せずに行う
  ※うまく見開けなくても意識するだけで大丈夫です

顔面神経麻痺と鍼灸

顔面神経麻痺は東洋医学的にはどのように捉える
のでしょうか?

顔面神経麻痺はいくつかの条件が重なったときに
起きます。

まず特定の経絡(けいらく:身体上の気血の流れ
る道)の流れが悪くなってしまっていることが
1つ理由として挙げられます。

特に顔面部を通る陽明経・少陽経、
そして厥陰経と言った経絡です。

疲労・冷え・強いストレス・睡眠不足などにより
経絡の流れは悪くなり、五臓六腑はアンバランス
を生じます。

そこに風邪(ふうじゃ)が加わることにより、
血液中の津液(体の中の水)が不足し、筋肉が
潤いを失い、虚熱(きょねつ)を生じて
顔面部に病変として現れます。

実際に、
車や電車の窓から顔を出していて長時間
風に当たったときや、扇風機・冷房が直接
お顔に当たった状態で寝てしまったときなどに、
顔面神経麻痺になってしまった・・・という様な
話は結構あります。

もちろん実際に風に当たらなくても
顔面神経麻痺になることもあります。
このときの身体の状態を「内風」
(ないふう)と言い、これは現代的に
言うと、「ストレス」に当たります。

東洋医学ではよく身体の状態を自然界の言葉で
表現します。
(内寒、内湿、内燥、内熱など)

これは、鍼灸のルーツである中国が温度や降水量
の変化が大きい大陸性気候のため、自然が人体に
与える影響が大変大きいところから来ていると
言われています。

ある地域では「朝は毛皮のコート、昼は半袖(はん
そで)」といわれるぐらい1日の気温変化がはげし
いそうです。

日本では四季の中で比較的緩やかに気候が変化し
ていきますが、最近では急激に変化する日もあり
ますよね。そんな日はやはり体調には要注意です。

鍼灸治療では、先ほどお話しした「風邪」「内風」
を身体から追い出します。そうすることで、身体は
本来の状態に戻ろうと動き出してくれるからです。

そして特定の経絡の流れを整えるために、お顔に鍼
もしますが、お灸もします。

「顔にお灸!?」とちょっとビックリされる方も
いらっしゃるかとは思いますが、火傷などはない
ですし、痕も残りません。ご安心下さい。

最終的には施術を通して、
五臓六腑のバランスを整えていきます。
五臓六腑のバランスを整え、生命力を強化し、
免疫力・自己治癒力を高めるのが
誠心堂にのみや鍼灸院の特徴です。

また病院にてリハビリを指導されなかった方には、
当院にて過去有効であったリハビリを指導させて
いただきます。

ご自身の治る力を最大限に高めるお手伝いをさせ
ていただきます。

顔面神経麻痺で辛い思いをされているあなたへ

たとえ数ヶ月、何年と経ってしまった顔面
神経麻痺もあきらめないで下さい。
身体は放っておいてもなかなか変わりません。
ちょっとしたきっかけで大きく変わることは
よくあることです。

悩まれている方、お問い合わせだけでも
結構です。少しでもお力になれればと
思います。
ご連絡をお待ちしております。

TEL:075-352-1230