症状別の解説(○○と鍼灸)

顔面神経麻痺と鍼灸

顔面神経麻痺と鍼灸

もしあなたが、顔面神経麻痺になったら、
一番大切なことは早期の受診・治療です。

何日か様子を見るのではなく、一刻も早くしかる
べき病院の受診をおすすめします。

顔面神経麻痺には中枢性のものと、末梢性のもの
と大きく2つに分かれますが、特に中枢性のもの
は、脳内の血管障害に起因しますので、
まず速やかに専門医への受診が必要となります。

鍼灸院へ顔面神経麻痺で来られる方は、
病院での治療後など2~3ヶ月経ってからが
多いです。

しかしながら実際は、鍼灸治療の場合でも少しで
も早い段階での受診をおすすめします。

顔面神経麻痺の発症後、時間が経過するほど緩解
のスピードが落ちていくのが大半です。

ですから、早くからご自身で病院での治療に加え
て鍼灸を希望される方もいらっしゃいます。
そういった方々は、「思い切って受けて良かった!」
と言ってくださいます。

現代医学的な顔面神経麻痺の情報は、ネットや書
籍に多数ありますので、ここでは参考までに簡単
に触れておきます。

症状としては顔面部の麻痺のため顔が思い通りに
動きません。
末梢性麻痺の特徴としましては、おでこにしわを
寄せる(意図的に作る)ことができません。
できたとしても左右非対称です。

中枢性麻痺ではしわ寄せができます。けれども、
舌を動かす神経や耳の神経など他の神経にも障害
が出る場合が多いです。

末梢性麻痺には主にベル麻痺と、ウィルス性の
ハント症候群があります。

顔面神経麻痺の方は多くはベル麻痺です。
ハント症候群のほうが難治性となります。

ベル麻痺の特徴的な症状として、麻痺側の目を
閉じようとすると白目になってしまう(ベル現象)
というものがあります。

ハント症候群は例外はあるものの基本的には耳の
後ろや中に水ぶくれやかさぶたができます。また
痛みを伴います。

顔面神経麻痺は東洋医学的にはどのように捉える
のでしょうか?

顔面神経麻痺はいくつかの条件が重なったときに
起きます。

まず特定の経絡(けいらく:身体上の気血の流れ
る道)の流れが悪くなってしまっていることが
1つ理由として挙げられます。

特に顔面部を通る陽明経・少陽経そして厥陰経と
言った経絡です。

疲労・冷え・強いストレス・睡眠不足などにより
経絡の流れは悪くなり、五臓六腑はアンバランス
を生じます。

そこに風邪(ふうじゃ)が加わることにより、
血液中の津液(体の中の水)が不足し、筋肉が
潤いを失い、顔面部に病変として現れます。

実際に、
車や電車の窓から顔を出していて長時間
風に当たったときや、冷房をかけたまま
寝てしまったときなどに、顔面神経麻痺
になってしまった・・・という様な話は
結構あります。

もちろん実際に風に当たらなくても
顔面神経麻痺になることもあります。
このときの身体の状態を「内風」
(ないふう)と言います。

東洋医学ではよく身体の状態を自然界の言葉で
表現します。
(内寒、内湿、内燥、内熱など)

これは、鍼灸のルーツである中国が温度や降水量
の変化が大きい大陸性気候のため、自然が人体に
与える影響が大変大きいところから来ていると
言われています。

ある地域では「朝は毛皮のコート、昼は半袖(はん
そで)」といわれるぐらい1日の気温変化がはげし
いそうです。

日本では四季の中で比較的緩やかに気候が変化し
ていきますが、最近では急激に変化する日もあり
ますよね。そんな日はやはり体調には要注意です。

鍼灸治療では
まず特定の経絡の流れを整えるために、お顔に鍼
もしますが、お灸もします。

「顔にお灸!?」とちょっとビックリされる方も
いらっしゃるかとは思いますが、火傷などはない
ですし、痕も残りません。ご安心下さい。

さらにもう一つは五臓六腑のバランスを整えて
いきます。
五臓六腑のバランスを整え、生命力を強化し、
免疫力・自己治癒力を高めるのが
誠心堂にのみや鍼灸院の特徴です。

ご自身の治る力を最大限に高めるお手伝いをさせ
ていただきます。

たとえ数ヶ月、何年と経ってしまった顔面
神経麻痺もあきらめないで下さい。
身体は放っておいてもなかなか変わりません。
何かしらのきっかけできっと良い方向に
向かっていきます。

悩まれている方、お問い合わせだけでも
結構です。少しでもお力になれればと
思います。
ご連絡をお待ちしております。