「自律神経」を整えたい!

過敏性腸症候群の原因と対策「過敏性腸症候群と鍼灸」

過敏性腸症候群でお困りのあなたへ

これを見てくださっているあなたは、
この症状に悩まされて、食べたい物や
お出かけをご自分で制限して大変辛い思いを
されてきた方かと思います。

そんなあなたに、当院で劇的に過敏性腸症候群を
改善させた方がいらっしゃいますので、その方が
どうやって改善されたのかをここで共有を
させていただきたいと思います。

この方は当院に鍼灸施術を受けに来て
くださっていますが、私はそれだけで劇的に
改善されたとは思っていません。

何が良かったのか?

その方は過敏性腸症候群をなんとか良く
しようと、様々な取り組みをされていました。
また現在もされています。もちろん消化器科の
先生もちゃんとかかっています。
お薬の服用もあります。

しかし、お腹が痛くなり日に何度もトイレに
駆け込むことはほぼなくなりました。

これがどれだけ素晴らしいことか、
あなたには分かるかと思います。

その内容を今日はお話ししたいと思います。

今日お話しする内容は過敏性腸症候群の
かた全員に当てはまるとは限りません。
しかし試す価値はあると思います。

今回は「過敏性腸症候群の原因と対策」。
そして東洋医学的には過敏性腸症候群に
どうアプローチしていくのか?

これを知っていただくことで、
あなたの日々の過ごしにくさ
が少しでも緩和されれば嬉しいです。

≪過敏性腸症候群(IBS)とは。症状は?≫

お腹の痛みや便秘・下痢(1〜複数回/日)
などお通じの異常が数ヵ月以上続く状態です。

他の症状としてガス、腹部膨満感、吐き気
などもあります。

また過敏性腸症候群の方は自律神経症状を
訴える方も多いです。

過敏性腸症候群の自律神経症状としては
頭痛、眩暈、動悸、頻尿、疲れやすい、
手足の冷え、抑うつ、不安感、不眠、
焦燥感などもあります。

大腸に腫瘍や炎症などの病気がないことが
前提になりますが、10人に1人の割合で
いらっしゃいます。

10代から30代で発症しやすいです。
女性のほうがホルモンバランスの乱れが
大きいせいかなる方が多く、年齢とともに
IBS症状は減ってくることが分かって
います。

下痢・便秘・腹痛などが続いている場合には
過敏性腸症候群以外に大腸がん・潰瘍性大腸炎・
クローン病などの腸の炎症性疾患などがないか
を調べる必要があります。

これらの疾患が疑われるような、
・血便
・発熱
・急な体重減少
・就寝中の症状悪化
・50歳以上
・過去に大腸の病気にかかったり、
 家族にそうした方がいる

などの危険因子(身体のサイン)がある方で、
まだ病院を受診されていない方は、
すぐに消化器科にて診察・検査を
受けましょう。

また、
・甲状腺機能異常症などの内分泌疾患
・糖尿病性神経障害
・寄生虫疾患
・子宮内膜症

なども症状の原因となる場合もあり、こ
れらも血液検査、尿・便検査を行います。

≪過敏性腸症候群の原因≫

過敏性腸症候群になる明らかな原因は
定かではありません。しかしながら、
下の2つは分かっています。

①ストレスの影響を受けやすい。(脳腸相関)
②細菌やウイルスによる感染性腸炎に
 かかった場合、回復後に過敏性腸症候群に
 なりやすい。

ストレスを脳と腸が過剰に感じると、
自律神経は乱れ、腸の活動を促進する
「セロトニン」分泌はバランスを崩します。
すると腸と脳は不安定な「知覚過敏」状態
になり便秘・下痢・腹痛を繰り返します。

感染によって腸に炎症が起きた場合も、
腸の粘膜が弱くなるだけではなく、私たちの
腸にいる「腸内細菌」の状態も変化が
起こります。そうして、腸は「知覚過敏」
状態になります。

IBSの診断基準として、
「ローマⅣ基準」があります。

- ローマⅣ基準 -
最近3カ月の間に、1週間につき1回以上にわたって
腹痛が生じる。
下記の2項目以上の特徴を示す。
1)排便によって痛みがやわらぐ
2)痛みとともに排便の回数が変わる
3)痛みとともに便の形状が変わる

※期間として6カ月前から症状がある

≪過敏性腸症候群の種類≫

過敏性腸症候群(IBS)はその症状のタイプにより
「下痢型」
「便秘型」
「混合型」
「分類不能型」
と言われています。

特にご相談の多い「下痢型」の
過敏性腸症候群の種類として、
主に4つあります。

①心理的緊張・ストレスによる
「腸管の運動異常」
②心理的緊張・ストレスの自覚がない
   「腸管の形態異常(腸のねじれ)」
③大腸検査で異常が全くないが、
 食事をすると下痢をして食事をしないと
 下痢をしない「胆汁性下痢症」
④高FODMAP食や慢性膵炎の脂質吸収障害など
 「食事内容による消化不良症候群」

以前までは私自身もストレスが主な原因という
認識でしたが、現在の医療ではこんなにしっかりと
分類されており、ビックリしました。

1つずつ解説いたします。

①心理的緊張・ストレスによる「腸管の運動異常」

 「下痢型」IBSの約50%はこちらになります。
 「腸管運動異常」に有効な薬剤が出現したことも
 あって、ストレス管理や運動など生活習慣の
 改善と併せての治療になります。

 身体科の治療を受けても長期化している患者さん
 の場合はストレス管理として精神的な背景因子
 (ASD自閉症スペクトラム症、ADHD注意欠陥
  多動障害、軽度知的障害、NPD自己愛性
 パーソナリティ障害)も考慮します。

②心理的緊張・ストレスの自覚がない
 「腸管の形態異常(腸のねじれ)」

明らかなストレスはないが、生活習慣や環境の
変化がきっかけになることが多いです。

腸管形態異常のある患者さんの症状の特徴は
「硬い少量の便が出た後、大量の下痢や軟便が
出ること」です。腸のねじれた部位で栓と
なっていた硬い便が出ると、つかえていた大量の
下痢便や軟便が大量に出てきます。

「下剤をかけるとひどい下痢、下痢止めを使うと
今度は便秘」になるなど従来の過敏性腸症候群の
治療では便通のコントロールは困難でした。

腸管の捻れを緩める「腸もみマッサージ」が有効
とされています。

③大腸検査で異常が全くないが、食事をすると
 下痢をして食事をしないと下痢をしない
 「胆汁性下痢症」

下痢型IBSの約30%はこちらになります。
これまでの治療が無効であるIBS。

治療は血液中のコレステロール値をみて、
胆汁酸吸着薬の投与が有効とされています。

虫垂炎の手術をされている方は、
小腸の胆汁を吸収する機能が低下し、
胆汁が大腸まで流れ込むと、下剤として
作用し胆汁性下痢症が起きることがあります。

④高FODMAP食や慢性膵炎の脂質吸収障害など
 「食事内容による消化不良症候群」

「下痢型」「混合型」IBSの約3%が
これにあたります。

乳製品・小麦製品・食物繊維が豊富な食材・
ネギ類・ニンニク・発酵食品(納豆・キムチ)
などは高FODMAP食と言われており、
ガスでお困りの方に、この高FODMAP食
に反応される方が一定数います。

また脂質に反応するのは慢性膵炎の方です。
多い原因は長期の大量飲酒。
40〜50代で発症。進行性です。
初期は強い腹痛発作があります。

≪東洋医学的な過敏性腸症候群の見方≫

東洋医学的にはどう見るか?

過敏性腸症候群の方は自律神経症状を
訴える方も多く、実際に自律神経は
消化器官と密接に関わっているので、
自律神経を整えることも1つ大切に
なります。

自律神経を整えることは、東洋医学的に
は鍼灸にて「気を巡らせ整える」ことに
繋がってきます。

また五臓六腑の1つ「」は消化器を表し、
思い悩み」ストレスがかかると働きが
低下し体調を崩します。
他にも「小腸」は「狂喜」すると、
大腸」は「悲しみ・憂う」と乱れます。

上記のような点を考慮しながらツボは選択して
いきます。

≪過敏性腸症候群の対策≫

具体的な治療としては消化器科にて投薬治療と、
食事・運動など生活習慣の改善などが主なものと
なります。
当院では長期に及んでいる症状や、病院だけでは
なかなか改善のみられない場合によくお問い合わせを
頂いております。

基本的にご自分で出来ることとして、ストレス・
食事の管理をして、「腸もみマッサージ」も場合に
応じて行います。

食事は前述したように、
糖質(小麦、チョコレート)や
刺激物(コーヒー等カフェイン、香辛料)
そして状態に応じて、乳製品・小麦製品・
食物繊維が豊富な食材・ネギ類・ニンニク・
発酵食品(納豆・キムチ)を控えます。

これらに併せて鍼灸治療にてストレスの
コントロールをしつつ、胃腸の働きを整えます。
その際にはご自宅していただく「自宅灸」のやり方
などもお伝えしております。 

最後に当院にお越しの患者さんで、
劇的に改善された方のお話をさせてください。

この方は前述したとおり、当院に鍼灸施術を
受けに来てくださっていますが、
私はそれだけで劇的に改善されたとは
思っていません。

何が良かったのか?

その方は過敏性腸症候群をなんとか良く
しようと、食事など様々な取り組みを
されています。もちろん消化器科の先生も
ちゃんとかかっています。お薬の服用も
あります。

そして、お腹が痛くなり日に何度もトイレに
駆け込むことはほぼなくなりました。

その一番のきっかけは、、、
喘息症状に対して処方された
「ステロイドの吸入薬」です。

なぜそれが効いたのか?
医師の先生もハッキリとはおっしゃらないそうですが、
呼吸が安定し自律神経が安定したので、
消化器も安定したとのことでした。

最後に

上記がが必ずしも皆さんの過敏性腸症候群に
当てはまるとは限りません。

しかしながら、やはり呼吸は大切ですし、
身体は全体が影響し合っているため
あくまで全体で診ることが重要である
改めて認識させられました。

長くなってしまいました。
あなたの過敏性腸症候群の改善の
ヒントになれば幸いです。

最後までご覧いただき
ありがとうございました。

分からないことは遠慮なくお問い合わせください。