「鍼灸」を知りたい!

耳鳴り原因と対策「耳鳴りと鍼灸」

耳鳴り原因と対策「耳鳴りと鍼灸」

「ある日突然の耳鳴り。原因は?ストレス?」
「耳鳴り、音の種類『キーン』と『ジー』、『高音』と『低音』で何が違うの?」
「耳鳴りって治るの?」
「耳鳴りの対策・治療法ってどんなのがあるの?」

突然のことで、分からないことが多く
不安ですよね。

そういった方のために、このブログでは以下の
内容が書かれています。

●耳鳴りとは?
  即病院!注意すべき耳鳴りは?
●耳鳴りの原因を西洋医学と東洋医学2つの視点から解説。
  耳鳴りの音の種類と治りやすさ
●耳鳴りの対策・治療法についてまとめ。
  耳鳴りそもそも治るのか?

鍼灸専門治療院にて、多数の耳鳴り患者さんの治療を
させていただきました。

一言に「耳鳴り」と言っても様々な形があります。
実際の施術経験も含めてお話させていただきます。

耳鳴りとは?

耳鳴りの方は世界人口の約20%いらっしゃいます。
そのうち65歳以上の方が約30%になります。

耳で聞き取れる音の種類も様々です。
「キーン」「ジー」「ザー」「ミーン」と
様々な種類の音があり、その音も高かったり、
低かったりと多種多様です。

患者さんは「セミの鳴き声のような音」
「モーター音」などと表現し訴えられます。

耳鳴りは静かな所、寝る前、午前中などに
顕著です。

注意すべき耳鳴りは?

特定の症状や特徴に注意が必要です。
具体的には以下のものがあります。

・片耳だけに生じる耳鳴り(結構いらっしゃいます)

他の要因はあるものの、聴神経腫瘍では
片側性の耳鳴りが唯一の症状のことが
あります。

片側だけの耳鳴りおよび難聴がある方、
もしくは耳鳴りのある側の方が聴力が低い
左右非対称の難聴も認められる場合には、
念のため聴神経腫瘍を疑います。

また、耳鳴り/ 難聴の発症に伴い、
・「浮動性めまい」
・「回転性めまい」
・「バランス維持・歩行の困難」
・「ものが見えにくい」
・「発話しにくい」
・「飲み込みにくい」
・「耳痛」
・「耳漏」

などの症状を伴う場合には、
要注意です。

※片側性の耳鳴りがあるが、聴覚検査と身体診察が
正常な方は、耳鳴りが6カ月以上持続していなければ、
MRI検査は特に必要ない、と言われています。

冒頭でも触れたように、耳鳴りが片耳だけの方も
結構いらっしゃいます。
まずは、耳鼻科で相談しましょう。

耳鳴りの原因を西洋医学と東洋医学2つの視点から解説。

耳鳴りの原因。西洋医学の視点から

耳鳴りには2種類。
大きく分けて他覚的耳鳴と自覚的耳鳴があります。

【自覚的耳鳴】
ほとんどがこちらのタイプです。

これは脳の中の「音の処理を担う部位」(聴覚皮質)の
異常な活動によって引き起こされます。
過度に音を聞き取ろうとしている状態です。
本人以外は聞き取れません。

明らかな原因は不明とされていますが、
主なものが4つ。

・大きな騒音
・加齢
・メニエール病
・聴器毒性のある薬物(一部の抗生物質や抗がん剤、利尿薬など)

その他に、

・アレルギー
・耳アカ
・外耳炎
・中耳炎
・耳硬化症

このように耳に原因がある場合があります。
また、

・高血圧
・脳腫瘍
・聴神経腫瘍
・脳梗塞

などの病気が原因で耳鳴りが起きている場合も
あります。

さらには、
・顎関節症
・ストレス
・疲れ
・季節の変わり目(気圧の変化)
・頭部への放射線療法

も原因になると言われています。

最近、患者さんから耳鳴りに関してよく聞くのが、
「(急性)低音障害型感音難聴」

「ゴ-」と低い音の耳鳴り、
何となく聞こえにくい、何となく耳が詰まる、
耳鳴りがする、フワフワする、等の症状が
あります。

ストレス、疲れ、季節の変わり目(気圧の変化)が
原因ではないかと言われています。

内耳のリンパ液・血液の流れが悪くなっている状態です。
耳鼻科では、ビタミン剤や利尿剤で治療されていて、
重症時はステロイドにて治療になります。

【他覚的耳鳴】
こちらは、まれです。

これは、耳の近くの構造から実際に出る音のことです。
本人以外にも他覚的耳鳴の音を聴き取ることが
できます。

例えば、

血管性耳鳴(拍動性耳鳴):
 耳周囲の血流の異常が原因によって
拍動性の雑音(間欠性もある)が聞こえます。

「ドクンドクン」「ザーザー」など脈拍に連動した
雑音が特徴です。

血流の乱れ(貧血、動脈硬化)、中耳の腫瘍、
血管の奇形で起こりえます。

筋性耳鳴:
 耳周囲の筋肉のけいれん収縮リズムの異変が原因で
雑音が聞こえます。

具体的には「カチカチ」というような
硬い機械的なクリック音が聞こえるのが特徴です。

腫瘍、頭部損傷、神経鞘を侵す病気(多発性硬化症)
で起こりえます。

耳鳴りは様々な原因が考えうるので、
まずは耳鼻科に行き大きな病気が現在でないことを
確認した後に、対策を改めて考えるのが
私は無駄のない治療の流れと考えます。

耳鳴りの原因。東洋医学的な視点から

東洋医学的なお身体の診方として、
「頭寒足熱」と言った体の状態があります。
上半身は涼しく、足元は温かい状態が、
身体も心も安定した状態です。

その逆は「頭熱足寒」と言って、
上半身がのぼせて、足元が冷えている状態です。

この「頭熱足寒」状態こそが、
耳鳴りを引き起こしやすいです。

そして、その状態を引き起こす要因として、
下記の2つが挙げられます。

①五臓六腑(肝・心・脾・肺・腎・胆・小腸・胃・
 大腸・膀胱・三焦)の「腎」は腎虚(下半身の
 エネルギー不足)の状態になると、下半身が
 冷えて上半身に熱がこもります
→耳鳴り、突発性難聴、難聴になりやすくなります

②少陽経(耳周りの気の通り道)に直接的に熱が
 こもると
→中耳炎、外耳炎が出やすくなります

東洋医学的な診方で、
脈やお腹を見ながらどこが原因で
「頭熱足寒」になっているのかを
見極めます。

その後、鍼灸施術にて温めたり、
熱を発散させたりしてお身体に
アプローチをしていくのです。          

耳鳴りの音の種類と治りやすさ

一概には言えませんが、音の種類や
治りやすさには下記のようになります。

・[低音]例「ザー」:
   耳垢栓塞(じこうせんそく)
   耳管狭窄(じかんきょうさく)
   耳硬化症(じこうかしょう)など。

・[高音(金属音)]例「キーン」:
   メニエール病
   突発性難聴
   ストレスなど。

 ※「高音」の方が治りやすいと言われています。

・その他耳鳴りの人に聞こえる雑音:
   『ジー』、『ヒュー』、『シュー』などがあります。

・「片耳からの耳鳴り」突発性難聴、メニエール病、聴神経腫瘍など
    ※突発性難聴はまれに両耳にも起こりうる

・「両耳からの耳鳴り」老人性難聴、騒音性難聴など                     

耳鳴りの対策・治療法についてまとめ。

まず改めてお伝えしたいことは、
ほとんどの耳鳴りの原因は、
例えば大きな騒音への曝露や加齢、
メニエール病、特定の薬の使用など、
危険ではないものです。

そして難聴のある方は、補聴器等で難聴の
改善を出来れば、50%は耳鳴りが改善されると
言われています。

しかしながら多くの場合、原因は不明だ
ということです。

その上で、わたしの臨床経験上よかったことを基に
ご自身でできることを下記にまとめています。

・首肩の緊張をとる
・カフェインを控える
・イヤホンの使用を控える
・最終的に音が残ってしまっている方が取り組むとよいことは、、、
 耳鳴りは主に難聴で音が聞こえないことにより
 脳が過敏になっている状態ですので、
 耳鳴りを脳が無視するようになると良いです。

 ショッピングセンターのざわめき、
 自動車が行き交う音、
 意識しなければないのと同じです。

 その状態に脳を近づけ、耳鳴りに対して
 鈍感になれるようにしていきます。

 病院では補聴器を使った耳鳴りのリハビリ
 実施しているところもあります。

 空気清浄機の微妙な音を利用して、
 意識が耳鳴りにいかないように工夫されている
 方もいらっしゃいます。
 耳鳴り用の自然音を奏でてくれるアプリ
 あります。

 ご興味ある方は下記フォームより
 お問い合わせください。

最後に

いかがでしたでしょうか。
現在、耳鳴りに不安や疑問のある方が
先の見通しがついて少しでも安心して
くだされば嬉しいです。

ご自身の耳鳴りの場合、
どうしたら良いか分からない方、
お電話、LINE @、メールをして
いただければと思います。

Tel:075-352-1230
Mail : seishindo89@yahoo.co.jp
LINE@や問い合わせフォームはこちらから↓
  公式HP https://www.seishindo89.com

最後まで、お読みいただきありがとうございました。
あなたの耳鳴りが落ち着きますように。